【まとめ】バインダーによる稲刈り&結束作業の操作,手順,使用方法,使い方,やり方
天日干しを行うためには、稲刈りした稲穂を藁や紐で結束する必要があります。しかし、手作業の稲刈りと結束↓を行うと、かなり疲れます。
手刈りを行える広さは1反が限度と思います。そこでエンジン付きの農機具に頼る事になるのですが、倉庫も無い素人の私は800kg以上もあるコンバインを購入する事はできません(〃⌒∇⌒)ゞ。
そこで、コンバインよりも軽量のバインダー
で稲刈りと結束を同時に行います。
- <バインダーのメリット>
- <バインダーのタイプ>
- <バインダーの購入>
- <バインダーの作業手順>
- 1.ガソリンを入れる
- 2.結束紐のセッティング
- 3.エンジン始動
- 4.稲刈り
- 5.泥にはまった時の脱出方法
- 6.稲刈り終了後の保管
- <最後に>
<バインダーのメリット>
コンバインに比べてバインダーだと、次のメリットがあると考えています。
◆そもそも、天日干しをするためにはバインダーでないとできない
◆バインダーはコンバインよりも、かなり軽い
◆運搬する際、素人でも軽トラで運ぶ事が可能
◆倉庫がなくても、160cm×70cmのサイズで保管できそう
<バインダーのタイプ>
バインダーを購入する際に決めなければいけない事は、どのタイプを選ぶかです。通常バインダーは、下の写真のように3タイプあって、それぞれに特徴があります。
私は直前まで深水管理していて、乾いていない田んぼも対応できるようにしたいので、「1輪1条刈り」のタイプを購入することと決めました!!その理由は、次の通りです。
◆2条刈りの効率の良さよりも、コンパクト&軽さを重視
※2条刈り150kgよりも、1条刈り90kgを選択
◆1輪部分が切り株の上を通るので、凹みを最小限にする事が可能
◆水を溜めたまま、稲を刈ることも可能
※コンバインでは不可能な事が、バインダーだと可能です!
※ぽんたさんが実践しています。このブログ↓を見たときは衝撃を受けました!
※将来、工夫次第で面白そうな事ができそうです(^▽^)/。
<バインダーの購入>
次に購入ですが、新品だと50万円ぐらいするので、中古を探しました。
ずっと前から欲しかったために、購入する3年前ぐらいから話しかける農家の方に使わないものがないかどうか相談していたのですが、私の周りに持っている人はいませんでした。そこで、いつもお世話になっている農機具屋の社長さんに相談した所、地元で年1回開催される農機具フェアに出品される可能性があるとの事なので、見に行くと...
手前から「2輪1条刈り」1台、「2輪2条刈り」2台で、目的の「1輪1条刈り」がありませんでした。
そこで、農機具屋の社長さんに他の農機具屋さんに声をかけて頂いて、探してもらった所、「1輪1条刈り」が見つかりました!!
クボタRE20です(^▽^)/。マニュアル&仕様(PDF)はこちらです。使わない時は屋内の倉庫で保管していたという、かなり程度の良いものです。
157cm×66cm×92cmで、重量83kgです。これぐらいだったら、倉庫がなくても何とか置く所をさがせそうです(〃⌒∇⌒)ゞ。
また、仕様では1反あたりの作業時間が65~115分なので、4反を8時間ぐらいでできればいいなと思っています。
価格は、正直オークションの方が安いと思いますが、納入前の点検整備と今後の修理対応もサポートして頂けるので、迷わず農機具屋さんで購入しました。なんせ、機械音痴の素人なので(〃⌒∇⌒)ゞ。
<バインダーの作業手順>
バインダーが手に入れば、稲刈りをすることになります。操作方法は、それぞれのマニュアルを参照してもらうとして、私の備忘録として操作方法を書いておきます。参考になれば幸いです。
- <バインダーのメリット>
- <バインダーのタイプ>
- <バインダーの購入>
- <バインダーの作業手順>
- 1.ガソリンを入れる
- 2.結束紐のセッティング
- 3.エンジン始動
- 4.稲刈り
- 5.泥にはまった時の脱出方法
- 6.稲刈り終了後の保管
- <最後に>
1.ガソリンを入れる
バインダーは、自動車用のレギュラーガソリン(コンバインは軽油を使う場合が多いです)を使います。ガソリンをガソリンタンク(ガソリンスタンドに売っています)に入れて、灯油ポンプ(100円ショップで売っています)を使って入れます。
2.結束紐のセッティング
紐は麻紐(ジュートひも)を使います。麻紐だとビニール紐と違って、田んぼに残しておけば土に戻るので、何かと楽です。また、紐は必ずメーカ指定を購入します。
ホームセンター等で安い麻紐を買ってしまうと、太さが均一になっていない可能性があり、それが原因になって、結束不良の原因になったりします。節約して作業量が増えたり、故障原因になっては、本末転倒なので!
まずは、麻紐を置く場所の穴に通し...
麻紐をセットします。
次に、ひもブレーキに通して...
次に、ローラに通して...
たるみ取りスプリングに通し...
ひもガイド棒⇒ニードルの順番に通し...
結束クラッチを手前に”カチッ”と音がするまで引っ張ります。
ニードルを通った紐を片手で緩まないように、上方向に引っ張りながら...
エンジンを始動(始動方法は③以降を参照)して、右手側の刈り取りクラッチレバーを”入(上に押すと固定が解除)”⇒左手側の走行クラッチレバーを”入(上に押すと固定が解除)”にして結束部を作動すると、自動的に紐がセッティングできます。この時、必ず主速度レバーを”N(ニュートラル)にして、勝手に走行しないようにしておきます。
3.エンジン始動
エンジンを”停止”から”運転”にして...
フェールコックレバーを”開”にして...
主変速レバーを”N(ニュートラル)”にして...
アクセスレバーを”始”、右手側の刈取りクラッチレバーを”切(上に固定)”にして...
左手側の走行クラッチレバーも”切(上に固定)"にして...
リコイルスターター(エンジンをかける紐)を引っ張ってエンジンを始動します。上手く始動できない場合は、チョークレバーを”閉(エンジンが冷えている時)”にして始動し、”開(エンジンが暖まっている時)”に戻しておきます。
最後に、エンジンを切る時は、フェールコックレバーを必ず”閉”にします。
4.稲刈り
動かす時は、①主変速レバー”1速””2速”に変更②左手のフィンガーシャトルレバーを”前進””後進”③右手の刈取りクラッチレバーを”入(固定を解除)”④左手の走行クラッチレバーを"入(固定を解除)”の順番で動かします。そうすると、前から吸い込まれた稲が結束されて右側に出て来ます(o^∇^o)ノ。
5.泥にはまった時の脱出方法
この状態になった対処方法はマニュアルにも書いていません!!なので、困っている方は参考にしてください。ちなみに、脱出方法を教えてもらった時の記事↓です。
脱出方法は、まずバインダーの後方の泥をスコップで掘って...
軽トラに乗せる時に使うアルミブリッジをタイヤの下に押し込んで...
レバーを”後進”にしてアクセル”低速”にして後退し、タイヤをアルミブリッジの上に乗せて脱出します。場合によっては、後退しながらアルミブリッジを足で押し込むのもいいかもしれません。
なお、泥脱出でバインダーが傾くと、ガソリンが漏れてエンジンが掛からなくなったりします。その時のひとつ原因はエアクリーナに...
ガソリンがかかって、空気が入らなくなる場合があります。その復旧方法は、エンジン下のエアクリーナを...
分解していって、空気穴を剥き出しにすることで...
空気を吸い込む事ができて、エンジンが掛かるようになります。
6.稲刈り終了後の保管
稲刈りが終わった後は、泥落としやメンテ(エンジン・ミッションオイル交換等)がありますが、最低限行う作業は次の3つです。
(1)タイヤを痛めないように浮かす
最新のバインダーは、保管スタンドが装備されていますが、私のバインダーは中古で昔の機種なので、そんなこじゃれた装備はついていません(〃⌒∇⌒)ゞ。そこで、タイヤを浮かすためにプール育苗で使っている...
コンクリートブロックを使って、持ち上げます。
これをしておかないと、私のようなゼロプレタイヤ(空気ゼロで操作するタイヤ)であればヒビが入る↓可能性が高いです。
(2)麻紐を外す
麻紐が残っていると、倉庫によってはネズミに食べられたり、太陽に当たる等で劣化すると来年使えなくなります。必ず外して、室内で保管しておきます。
麻紐を外す時に一番引っかかる所はニードル部分なので、手を入れて頑張って取ります。
(3)ガソリンを空にする
ガソリンを入れた時↓とは逆に、燃料タンクからガソリンタンクに灯油ポンプを使って取り出します。
<最後に>
8年間お米を育ててきて、最小限の農機具しか買わないと心に誓ったなかで、どうしても欲しかったバインダーです!!コンバインでするよりも時間と労力がかかる事は分かっていても、天日干しする田んぼを広げる場合は、必ず必要な農機具です(o^∇^o)ノ。
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