【まとめ】深水管理のための水漏れ対策(泥を使った畦塗り等)の方法、やり方
田植えが終了したら、それぞれの田んぼで水深調整を行って深水管理します。深水管理をする事で、ヒエは確実に抑えることができます。(o^∇^o)ノ。
<深水管理のメリット>
すると、水深が深くなって田植え直後だと苗が少し見えるぐらいです。場所によっては完全に沈んでいる場所もあります(*^▽^*)ゞ。普通の農家の方はこれを見れば驚きます!私としては、沈みすぎて育たなければ補植すればいいと割り切っています。それよりも土が見えてヒエが生えてくるのを防ぐ方を優先しています(o^∇^o)ノ
結果、こんな感じで水が溜まります。
<深水管理の注意点>
水漏れ対策を田植え前に確実にしておかないと、田植え後に土が見えてしまい、除草剤を使っていない田んぼだと一気にヒエが生えてきます!私は7年目のふたつ目の田んぼで土が見えてしまったおかげで、早めの除草機をかけることになり、せっかく植えた苗が抜かれてしまった失敗例↓があります。気をつけましょう( ̄∇ ̄*)ゞ。
<水漏れ対策の重要な素材”泥”>
まず、水漏れ対策を行う際の一番重要な素材を覚えておいてください!その素材とは、”田んぼの中の泥”です!!
いくら市販で水漏れ防止グッズが売っていたとしても、最後の仕上げには必ず”泥”を使いますので、泥の扱いを覚える事で私の方法以外の応用も思いつく事ができます。市販のグッズを探すよりも、まずは泥の活用方法を考えていきましょう(o^∇^o)ノ。
<泥を扱う農機具”ジョレン&スコップ”>
次に、共通して使う農機具としては、左のタイプのジョレンとスコップが便利です。どちらも、ホームセンターの農機具コーナーで売っていると思います。
特に、ジョレンは下のように2つの使い方が絶妙で、水漏れ対策には必須となります。普通の畑では使わない農機具なので、手に入れておきましょう(*^-^)。
<取水・落水口の水漏れ対策>
まずは、田んぼの水の出入り口となる取水・落水口の水漏れ対策です。
①取水・落水口が塩ビ管でL字管がはまる場合
取水・落水口に塩ビ管を使っていて、L字型の塩ビ管がはまる場合は一番簡単です。塩ビ管の周りはコンクリート等でしっかり水が止まっていると思いますので、L字管をはめ込むだけです。
イメージはこんな感じです。
この上のパイプの高さを調整して、取水時の水路の水面の高さよりも低くするとこんな感じで水が入ります。落水だけの出口であれば、パイプを高くしておけば水漏れすることはありません。
②取水をしない落水のみの出口の場合
落水だけの出口であれば、板と泥だけで止めていても大丈夫です。
まずは、板を差し込みます。田んぼから水が溢れ出ない程度の高さです。これだけでは水漏れは止まりません。泥を隙間に流し込む必要があります。。
泥を隙間に流し込むために、泥を盛っていきます。
次に、足で押さえつけます。板とコンクリートの間に泥を流し込んでいくイメージです。
最後に、ペタペタと泥を畔塗りして完成です。畔塗りは④で説明します。
③取水と落水を兼ねている出入口の場合
取水と落水を兼ねている出入口だと、②のように泥だけで止水していると、取水時に泥が流れて落水時に水漏れが止まらなくなります。そこで、板+泥だけでなく育苗用の土袋(ビニール袋)を使うのがお勧めです。
次に、取水・落水口の仕切り板ですが、基本的には一回板を設置した後は板を抜くことなく取水・落水を行う事ができれば理想です。そうするために、下の写真のように取水時の水路の水面の高さよりも少し低めの高さの板を準備します。
ホームセンタで買った板をのこぎりで切って、ちょうどいい高さの仕切り板を作ります。
次に仕切り板にビニール袋を被せて、隙間を埋めます。
次に、土のう袋の代わりとして、袋に土を入れます。
これをふたつ折して...
ゴムバンドで止めます。縦方向に締めるのがポイントです!!
仕切り板に被せた袋の上に乗せて、その上に泥を乗せていきます。
こうすることで、水路を堰き止めると水が入り...
堰き止めを外すと、田んぼの中の水を堰き止めてくれます。
①②の場合のどちらも板の高さを後で調整する場合は、こんな感じの板をホームセンターで買ってきて、のこぎりで切って1枚目の板の上に追加していきます。追加する場合は、その上からビニール袋を被せて板と板との間から水漏れしないようにしておきます。
<畦から水が漏れている場合の対策>
次に、田んぼの畦から水が漏れている場合の対策です。
④畦の水漏れ対策(畦塗り)
畦は、土を固めたものなので、最初にしっかり水漏れ対策をしておくことは当然として、水漏れ対策後もモグラやザリガニ等が穴をあけて、水漏れが始まることも多々あるので、田んぼの水量を確認しつつ、都度の対策が必要です。
作業は、最初に紹介したジョレンを使うのが便利です。
平鍬で、土を畦に寄せます。
こんな感じで、泥を畦に乗せます。
水漏れする畦の範囲に泥を乗せて...
平鍬の背の部分で泥を押さえて、ペタペタ広げます。
全部を塗りたくると、こんな感じにつやつやになります。この塗る作業で、隙間がなくなり、水漏れが止まることになります。
畦のすべてをこのように畦塗りしていけば完璧ですが、手作業では結構つかれます。そこで、私は毎年の経験で水漏れがする畦の場所が分かっているので、水漏れする部分だけ畦塗りをします( ̄∇ ̄*)ゞ。
<最後に>
①~④の作業を組み合わせることで、私の3つの田んぼは、水を入れなくても1週間土が見えない状態のままで水深を保つことができています。皆さんも、ご自分の田んぼの特徴を踏まえて、必要最低限の作業で最大の効果が得られるように工夫していきましょう(o^∇^o)ノ。
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