素人が趣味で始めた自然農お米作り

3.3反(1.7反と1.6反)の田んぼで米作りをしています!2009年から始めて、天日干しをしています。2年間は収穫なしでしたが徐々にコツを掴み収穫できてきました。無農薬、無除草剤、無肥料、天日干しの自然栽培・自然農法で、①疎植栽培(株間30cm)②深水管理(中干しなし)③生き物繁殖を基本として愛情を込めて育てています。

【まとめ】はざ(はさ)掛け(稲干し台)による天日干しの方法、やり方

理想の育て方として、はざ(はさ)掛け(稲干し台)による天日干しを7年目で復活させました。そして、8年目からは全面を天日干しにしました。

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天日干しの風景は美しいです↓

そこで、私が行っている天日干しの方法、やり方をご紹介します。

 

<稲干し台の材料(アルミ)>

まずは、天日干しするための材料を考えます。 

(1)ハザ木を組み合わせた1段組

1,2年目のハザ掛けの時は、農家の人のハザ木を借りていました。

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このハザ木を使って、3本の支え⇒2本の支え⇒3本の支え...の組み合わせで1段のハザ掛け(稲干し台)を作っていました。

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2,3本の組み木は重なっているところを縛って作ります。

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その時からの経験からすると、このやり方は力作業が半端ないです!!小さい田んぼ(0.5反)で収穫が少なかったはずなのに、うろ覚えでいうと田んぼの長い幅一杯に2列作って干していたと思います。この作業のしんどさを思いだすと恐ろしい...( ̄Д ̄;;。その主な理由は、次の通りです。

 

①ハザ木そのものが重い
※一本一本が太く長いので、かなりの重量です。
②ハザ木の運ぶ量が半端なく多い
※これぐらいで足りるだろうという事でまず1列作りましたが、足らない度に何往復もして2列目を作りました。
③運ぶ時は自家用車では無理で、最低軽トラが必要
※農家の人にハザ木だけでなく軽トラを借りていました。

 この作業は0.5反以上あると、いくら趣味とはいえ無謀を通り越して無理です( ̄Д ̄;;。

 

そこで、何とかならないかなと思って、周りの田んぼでハザ掛けしている所を見学してきました。力作業を削減するやり方を見つけないと、挫折してしまいそうなので(〃⌒∇⌒)ゞ。

 

(2)鉄パイプを組んで3段組

一つ目は、すべて太い鉄パイプで3段に組み立てている稲干し台です。ここの方は、観光事業も兼ねているので、お金と労力をかけていると思われます(o^∇^o)ノ。

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これも基本は、端の組みパイプは3本で間を2本で支えています。

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パイプはジョイントを使って支えあっています。

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パイプ同士の接続は、よく分かりませんがこんなジョイントで接続しています。

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これができれば頑丈で最高なのでしょうが、基本一人作業で行うのは無理ですね( ̄Д ̄;;。あくまで参考とさせてもらいます!!

 

(3)鉄製の稲干し台で4段組

 ふたつ目は、鉄(スチール)製の4段組みで組立てている稲干し台です。

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この方法だと、私でもできそうです。それに一段ではなく四段なので、稲干し台の数を少なくできそうです。

ただし、この方は長年使っているためか、鉄製なので錆びています。

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私は農家でないので倉庫がなく、2mもの錆びた鉄製の道具を家の中に1年間も置いておくことはできないので諦めました

 

(4)アルミ製の稲干し台で3段組

そこで、いい商品がないかどうか調べてみると、次の商品が見つかりました。鉄製ではなくアルミ製です。鉄よりも弱いので4段ではなく3段までに抑えているのかなと思います。

 アルミだと錆びを抑える事ができるので、これに決めました!!

 

<稲干し竿の材料(竹)> 

稲干し竿(ハザ木)は、商品説明には鉄パイプ2.4mmを使うと書いていますが、鉄は重いのに加えて、鉄とアルミを接触させて雨や湿気で濡れると、電気分解してアルミのほうが錆びて変色してくると思われます。

そこで、稲干し竿は、竹を使います。直径は最低でも40mmぐらいの太さが必要です。ホームセンターでも売っていたり...

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近くの竹林で伐採したりして手に入れます。

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伐採するときには、必ず竹林の所有者の了解の下で行ってください。

以上の材料を使うことで、次のメリットがあります。

①アルミ製の稲干し台と竹は、軽くて錆びない

②3段干しなので、1段よりも稲干し台の数の減少と設置距離の短縮ができる

③アルミと竹だと汚れも取れ易く、車で運べる

 

<天日干しの手順>

この材料を使った実際の手順は、次の通りです。

 

1.アルミ製の稲干し台を準備する

3段のアルミ製の稲干し台を準備します。 

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2.稲干し台を”南北”に2m間隔で設置し、竹を掛ける

3段のアルミ製の稲干し台を2m間隔で設置して、竹をかけます掛けます。 

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南北方向に設置する事で稲穂が東西に干されるので、均等に乾かすことができます。東西方向に設置してしまうと、北方向の稲穂が乾かなくなります!!

3.稲干し竿を麻紐で固定する

左右の荷重がかかる稲干し台の境目は...

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そのまま稲干し竿を掛けるだけだと、引っ掛け部分の先端に重さがかかり...

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引っ掛け部分が曲がったりしてしまいます↓

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そこで、引っ掛け部分に麻紐で竹を括り付けて、重さが下の竹に乗るようにします。

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結び方は、2ヒロ分の麻紐を切って最初に引っ掛け部分と上の竹を結んで...

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そのまま下の竹も結んでおきます。

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4.稲束を一輪車に入れて運ぶ

浅型の一輪車を準備して...

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稲束を積めるだけ積んで、干す場所まで運びます。

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この一輪車があるとないのとでは、疲れ度合いが格段に違いますので、ぜひ準備してください!!

5.稲束を7:3に分けて交互に架ける

稲を架ける時には、稲束を7:3ぐらいに分けます。

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この分けた束を交互に架ける事で、5:5に分けて架けるよりも多く乗せることができます。

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6.下の段から上の段に架ける

 下から順番に架けて行きます。

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これを繰り返す事により、3段の天日干しができます。夕日に当たると一段と綺麗です。

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7.1~2週間乾かし、適正な水分量にする

通常稲刈りした直後は20%以上の水分量ですが、保管するための水分量は15%ぐらいが理想的です。下の写真は14.7%で、適正です。

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私は農機具屋さんで借りて使っていますが、商品はこれです。

f:id:shirotofarm:20160925222922p:plain ←ケースとセットになってます

水分計の使い方は次の通り↓です。

 

<稲干し台数の目安>

稲干し台の台数については、稲干し台と稲干し台の間の数を1セットで数えると...

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私の1反当たりの収穫が5俵弱だった時に、0.7反の田んぼで合計9セット必要となったので、稲干し台の台数としては10台必要でした。説明書では、1反当たり22台必要と書いているので、田んぼの収穫量に従って台数を計算して準備する必要があります。

 

<最後に>

天日干し米(特に新米)は、手間をかけている分、美味しいと思います↓

苦労した分は、確実に味として返ってくるので、挑戦しがいがあると思います!

 

0.5反ぐらいであれば、頑張れば出来ると思いますので、試してみるのもいいかもです。ぜひ、皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか(o^∇^o)ノ。

 

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