【まとめ】はざ(はさ)掛け(稲干し台)による天日干しの方法、やり方
理想の育て方として、はざ(はさ)掛け(稲干し台)による天日干しを7年目で復活させました。そして、8年目からは全面を天日干しにしました。
天日干しの風景は美しいです↓
そこで、私が行っている天日干しの方法、やり方をご紹介します。
- <稲干し台の材料(アルミ)>
- <稲干し竿の材料(竹)>
- <天日干しの手順>
- 1.アルミ製の稲干し台を準備する
- 2.稲干し台を”南北”に2m間隔で設置し、竹を掛ける
- 3.稲干し竿を麻紐で固定する
- 4.稲束を一輪車に入れて運ぶ
- 5.稲束を7:3に分けて交互に架ける
- 6.下の段から上の段に架ける
- 7.1~2週間乾かし、適正な水分量にする
- <稲干し台数の目安>
- <最後に>
<稲干し台の材料(アルミ)>
まずは、天日干しするための材料を考えます。
(1)ハザ木を組み合わせた1段組
1,2年目のハザ掛けの時は、農家の人のハザ木を借りていました。
このハザ木を使って、3本の支え⇒2本の支え⇒3本の支え...の組み合わせで1段のハザ掛け(稲干し台)を作っていました。
2,3本の組み木は重なっているところを縛って作ります。
その時からの経験からすると、このやり方は力作業が半端ないです!!小さい田んぼ(0.5反)で収穫が少なかったはずなのに、うろ覚えでいうと田んぼの長い幅一杯に2列作って干していたと思います。この作業のしんどさを思いだすと恐ろしい...( ̄Д ̄;;。その主な理由は、次の通りです。
①ハザ木そのものが重い
※一本一本が太く長いので、かなりの重量です。
②ハザ木の運ぶ量が半端なく多い
※これぐらいで足りるだろうという事でまず1列作りましたが、足らない度に何往復もして2列目を作りました。
③運ぶ時は自家用車では無理で、最低軽トラが必要
※農家の人にハザ木だけでなく軽トラを借りていました。
この作業は0.5反以上あると、いくら趣味とはいえ無謀を通り越して無理です( ̄Д ̄;;。
そこで、何とかならないかなと思って、周りの田んぼでハザ掛けしている所を見学してきました。力作業を削減するやり方を見つけないと、挫折してしまいそうなので(〃⌒∇⌒)ゞ。
(2)鉄パイプを組んで3段組
一つ目は、すべて太い鉄パイプで3段に組み立てている稲干し台です。ここの方は、観光事業も兼ねているので、お金と労力をかけていると思われます(o^∇^o)ノ。
これも基本は、端の組みパイプは3本で間を2本で支えています。
パイプはジョイントを使って支えあっています。
パイプ同士の接続は、よく分かりませんがこんなジョイントで接続しています。
これができれば頑丈で最高なのでしょうが、基本一人作業で行うのは無理ですね( ̄Д ̄;;。あくまで参考とさせてもらいます!!
(3)鉄製の稲干し台で4段組
ふたつ目は、鉄(スチール)製の4段組みで組立てている稲干し台です。
この方法だと、私でもできそうです。それに一段ではなく四段なので、稲干し台の数を少なくできそうです。
ただし、この方は長年使っているためか、鉄製なので錆びています。
私は農家でないので倉庫がなく、2mもの錆びた鉄製の道具を家の中に1年間も置いておくことはできないので諦めました
(4)アルミ製の稲干し台で3段組
そこで、いい商品がないかどうか調べてみると、次の商品が見つかりました。鉄製ではなくアルミ製です。鉄よりも弱いので4段ではなく3段までに抑えているのかなと思います。
アルミだと錆びを抑える事ができるので、これに決めました!!
<稲干し竿の材料(竹)>
稲干し竿(ハザ木)は、商品説明には鉄パイプ2.4mmを使うと書いていますが、鉄は重いのに加えて、鉄とアルミを接触させて雨や湿気で濡れると、電気分解してアルミのほうが錆びて変色してくると思われます。
そこで、稲干し竿は、竹を使います。直径は最低でも40mmぐらいの太さが必要です。ホームセンターでも売っていたり...
近くの竹林で伐採したりして手に入れます。
伐採するときには、必ず竹林の所有者の了解の下で行ってください。
以上の材料を使うことで、次のメリットがあります。
①アルミ製の稲干し台と竹は、軽くて錆びない
②3段干しなので、1段よりも稲干し台の数の減少と設置距離の短縮ができる
③アルミと竹だと汚れも取れ易く、車で運べる
<天日干しの手順>
この材料を使った実際の手順は、次の通りです。
- <稲干し台の材料(アルミ)>
- <稲干し竿の材料(竹)>
- <天日干しの手順>
- 1.アルミ製の稲干し台を準備する
- 2.稲干し台を”南北”に2m間隔で設置し、竹を掛ける
- 3.稲干し竿を麻紐で固定する
- 4.稲束を一輪車に入れて運ぶ
- 5.稲束を7:3に分けて交互に架ける
- 6.下の段から上の段に架ける
- 7.1~2週間乾かし、適正な水分量にする
- <稲干し台数の目安>
- <最後に>
1.アルミ製の稲干し台を準備する
3段のアルミ製の稲干し台を準備します。
2.稲干し台を”南北”に2m間隔で設置し、竹を掛ける
3段のアルミ製の稲干し台を2m間隔で設置して、竹をかけます掛けます。
南北方向に設置する事で稲穂が東西に干されるので、均等に乾かすことができます。東西方向に設置してしまうと、北方向の稲穂が乾かなくなります!!
3.稲干し竿を麻紐で固定する
左右の荷重がかかる稲干し台の境目は...
そのまま稲干し竿を掛けるだけだと、引っ掛け部分の先端に重さがかかり...
引っ掛け部分が曲がったりしてしまいます↓
そこで、引っ掛け部分に麻紐で竹を括り付けて、重さが下の竹に乗るようにします。
結び方は、2ヒロ分の麻紐を切って最初に引っ掛け部分と上の竹を結んで...
そのまま下の竹も結んでおきます。
4.稲束を一輪車に入れて運ぶ
浅型の一輪車を準備して...
稲束を積めるだけ積んで、干す場所まで運びます。
この一輪車があるとないのとでは、疲れ度合いが格段に違いますので、ぜひ準備してください!!
5.稲束を7:3に分けて交互に架ける
稲を架ける時には、稲束を7:3ぐらいに分けます。
この分けた束を交互に架ける事で、5:5に分けて架けるよりも多く乗せることができます。
6.下の段から上の段に架ける
下から順番に架けて行きます。
これを繰り返す事により、3段の天日干しができます。夕日に当たると一段と綺麗です。
7.1~2週間乾かし、適正な水分量にする
通常稲刈りした直後は20%以上の水分量ですが、保管するための水分量は15%ぐらいが理想的です。下の写真は14.7%で、適正です。
私は農機具屋さんで借りて使っていますが、商品はこれです。
←ケースとセットになってます
水分計の使い方は次の通り↓です。
<稲干し台数の目安>
稲干し台の台数については、稲干し台と稲干し台の間の数を1セットで数えると...
私の1反当たりの収穫が5俵弱だった時に、0.7反の田んぼで合計9セット必要となったので、稲干し台の台数としては10台必要でした。説明書では、1反当たり22台必要と書いているので、田んぼの収穫量に従って台数を計算して準備する必要があります。
<最後に>
天日干し米(特に新米)は、手間をかけている分、美味しいと思います↓
苦労した分は、確実に味として返ってくるので、挑戦しがいがあると思います!
0.5反ぐらいであれば、頑張れば出来ると思いますので、試してみるのもいいかもです。ぜひ、皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか(o^∇^o)ノ。
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