素人が趣味で始めた自然農お米作り

3.3反(1.7反と1.6反)の田んぼで米作りをしています!2009年から始めて、天日干しをしています。2年間は収穫なしでしたが徐々にコツを掴み収穫できてきました。無農薬、無除草剤、無肥料、天日干しの自然栽培・自然農法で、①疎植栽培(株間30cm)②深水管理(中干しなし)③生き物繁殖を基本として愛情を込めて育てています。

【まとめ】脱穀作業をハーベスタでなくコンバインで行う”注意点”と方法、やり方

天日干しした稲束をお米にするには、

籾だけにする脱穀作業が必要です。

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<はじめに>

田んぼが広くなければ足踏み脱穀でできますが...

 通常、天日干しした稲束を脱穀するにはハーベスタを使います。

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しかし、最近は天日干しする人がいないため、ハーベスタを持っている人はほとんどいません。そこで、私の脱穀作業は、コンバインを使って行っています。

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コンバインであれば、ほとんどの稲作農家さんは持っていますし、場合によっては古いものを安く譲ってくれる場合もあります。私の場合は、譲って貰う話もありながら、倉庫がないので脱穀の時期に借りさせて貰っています(o^∇^o)ノ アリガトウゴザイマス!。感謝感謝です!!

私が借りているコンバインは、 クボタ SKYROAD コンバイン 2条刈 R1-131 13馬力です。

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通常コンバインは、天日干しをせず、生えている稲をそのまま自走しながら刈って行きます。

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ところが、コンバインには、コンバインが入れない場所の手刈りで刈った稲を手作業で入れる機能が付いています。

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これを利用して、天日干しの稲束を脱穀していきます。

 

<コンバインで脱穀する注意点(必須!)>

ここで注意ですが、「コンバインは天日干しの脱穀作業する事を想定していないので、自己責任でお願いします!簡単に指や手が引き込まれる可能性があります!!」。決して勧めているわけではないので、それを踏まえて読んでください。お勧めするとすれば、ハーベスタか足踏み脱穀機です(〃⌒∇⌒)ゞ。

それを踏まえた上で、次の更なる注意点を忘れないようにしてください!!

1.服装は、巻き込まれない服装にすること
2.作業場所は、一歩下がった所で行うこと
3.作業は必ず2人以上で行い、1人は稲束を入れる作業だけに集中すること
※独りだと作業項目が多すぎて、巻き込まれないように注意する事を忘れがちになります。
4.稲は一束づつ両手で持って入れること
5.稲束を乗せた後に押す時は、稲を切った端っこを押すこと
6.稲の乗せ方を間違えても、絶対に手を突っ込んで直そうとしないこと

※籾の一粒よりも、指や手の方が大切です!!
7.古い機種は緊急停止ボタン
がないので、特に気をつけること!!

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この注意点点を踏まえた作業の手順は次の通りです。

 

1.軽油を入れる

ガソリンスタンドでガソリンタンクに軽油を入れて、コンバインに入れます。

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私が借りているコンバインでは、5時間作業で、軽油は10ℓ必要でした。

2.エンジンをかける

古い機種だとバッテリーが放電してしまってエンジンがかからない場合があります。その時には、専用のスターターを接続して行うのが理想ですが...

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ジャンプスタータ機能のあるスマホのモバイルバッテリーでかけられる場合もあります。

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普段でもスマホの充電に使えるので、私は自家用車に乗せておいていつでも使えるようにしています!!

違いは初動電流で、専用は2000A、モバイルは400Aです。私の場合は一発目の始動はモバイルで出来ず専用スタータで、作業中のエンジン始動はモバイルでやっていました。専用のスターターでもエンジンがかからない場合は、車のエンジンに直結してください

 

ちなみに、スターターとは関係ないですが、スマホのモバイルバッテリーにはこれ↓を使っています。コンセントで充電しながら、スマホや携帯を繋げると自動認識してコンセント充電を行い、充電が完了すると自動的にモバイルバッテリー充電を始めるという、恐ろしく便利な商品です!!!

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家に帰ってコンセントに差し込んだままスマホを接続すると、朝にはモバイルバッテリーとスマホが充電できています。コンセントを抜いて持ち運ぶと、モバイルバッテリーとして使えます!

モバイルバッテリーは、災害時にも必須↓なので買っていて損は無いですよ。

 

3.排出方法を稲束or裁断にセット

排出を稲束↓にするか、

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裁断↓にするかを選びます。

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スイッチはコンバインの上にあります。右が裁断、左が結束です。

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私の場合は、雑草を抑えるのに必要な稲束以外は、裁断にして来年の耕運時に土の中に鋤き込みます。稲束は色々使い勝手(農作業の草マルチ、草履、納豆作り等)があるので、好きなだけ設定変更して作っても面白いと思います。

 

準備が終わると、脱穀作業を行います。

4.田んぼにコンバインを乗り入れる

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5.天日干ししている場所の横につける

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6.穂部分を差し込む

稲束を入れる場所はここ↓です。

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このマークが付いている所に向けて...

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穂部分を差し込みます。

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7.動いているベルトに稲を乗せる

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上手くベルトに乗らなかった場合も、絶対稲を切った端っこ以外は触らないようにしましょう!!

8.押さえ口の下に藁を持っていく

この押さえ口(勝手に名前を付けました(汗))の上に藁が行くと、100%籾が残ります。これに気付くと手を突っ込みたくなりますが、絶対に何もしないでください。籾一粒よりも指や手の方が大事です!!気になる時は、出てきた藁を拾って、もう一回通せば無駄がないです。

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9.稲が吸い込まれて、脱穀できる

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この音が気持ち良いです(o^∇^o)ノ。

10.排出した藁を掻きだす

稲束で排出する場合は、片付けなくても詰まる事はないですが...

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裁断する場合は排出口が下向きなので、何もしないと詰まってエンジンが止まります。

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そこで、詰まる前に必ず藁を掻きだす必要がありますが、エンジンをかけたまま手を突っ込むと、何が起きるか分かりません!!そこで、藁を掻く道具は、必ずアメリカンレーキを使います(o^∇^o)ノ。

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11.5~11項の作業を繰り返す

繰り返していき、干している稲束をすべて脱穀します。

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<作業時間の目安>

作業時間の目安としては、3人で役割分担(1人はコンバインに入れるだけの役割、2人は稲束を渡す役割)して、2時間半で稲干し台3段5セット分でした。何度も書きますが、”一歩下がって作業を急がず、手を巻き込まないようにゆっくり行いましょう”

 

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<コンバイン袋数の目安>

コンバイン袋の目安は、3段24セットでコンバイン袋22個分収穫できました。

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<最後に>

作業をした感想は、足踏み脱穀ではなくコンバインなので大分楽に出来るだろうと思っていましたが、想像以上に時間がかかり疲れます!!コンバイン本来の機能である乗車して運転しながら刈っていった楽さに比べると、雲泥の差です。こんな疲れる作業に喜びを感じてしまうとは...普通の人はやらないでしょうね(〃⌒∇⌒)ゞ。

 

天日干しをするには必ず脱穀作業が必要なのですが、専用のハーベスタか足踏み脱穀機で安全に行いましょう!!どうしてもハーベスタがない場合にコンバインを使うことになりますが、その時には必ず注意点を踏まえて自己責任でお願いしますね(o^∇^o)ノ。

 

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