素人が趣味で始めた自然農お米作り

3.3反(1.7反と1.6反)の田んぼで米作りをしています!2009年から始めて、天日干しをしています。2年間は収穫なしでしたが徐々にコツを掴み収穫できてきました。無農薬、無除草剤、無肥料、天日干しの自然栽培・自然農法で、①疎植栽培(株間30cm)②深水管理(中干しなし)③生き物繁殖を基本として愛情を込めて育てています。

【まとめ】お米の品種「あけぼの」と晩生品種の利点

2010年~2017年まで、私が育てていたお米の品種は「あけぼの」で、2015年からは100%自家採種の種籾で育てています!

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ちなみに、2018年からは「あけぼの」⇒「朝日」↓に変更しました。

 

種籾は、籾保管の籾を使います。

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<”あけぼの”について>

 詳細はこちらのリンクで↓

あけぼのについて(日本穀物検定協会)

 

現在国内にあるお米の中で、唯一の在来品種である朝日(詳細はこちら)の難しさである稲刈り時の籾落ちを抑えた品種改良となっており、自然栽培に適した品種です。

 

<”あけぼの”の特徴>

肥料を与えると倒伏しやすいですが、逆に言うと無肥料で育てると倒伏することはありません。食味はあっさりして大粒で歯ごたえがあり、どんぶりご飯・寿司米等に最適なお米です。

 

<晩生の品種>

このあけぼのが、なぜ自然栽培に適しているかというと、晩生(おくて)の品種だからです。6月中旬に田植して11月上旬に収穫します。あけぼのの標準的な栽培スケジュールは次の通りです。

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イネは収穫時期が早い方から、「早生(わせ)」「中生(なかせ)」「晩生(おくて)」と呼ばれます。つまり、晩生の品種であれば、一番遅く田植えして一番遅く稲刈します。

普通の農家は、晩生は嫌がります。なぜかと言うと、他の農家よりも早く収穫できれば、新米として早く出荷できるので高く買い取ってもらえるからです。よって、「早生(わせ)」「中生(なかせ)」の品種を選んで、5月のゴールデンウィーク頃に田植えする人が多いのです。ちなみに、こしひかりは「中生の早」です。それに比べて私は売るわけではなく自分で食べるだけなので、早い時期に収穫する必要はありません。

 

<自然栽培に適した晩生品種>

さて、なぜ晩生の品種が自然栽培に適しているかというと、稲が一番無理なく育つ気温の時期に合致するからです。

1.育苗時期の育て易さ

例えば育苗時期を想像してください。5月上旬に田植えするという事は4月上旬に種を播くという事です。4月上旬はまだ夜とか寒くなるので、暖める機械で無理して芽出しして、ビニールハウスで気温管理しつつ育苗しまければなりません。そんな環境で育った苗は健康と言えるでしょうか?一番気をつけるべき育苗の時期に寒くて健康に育たないと将来の病気の原因にもなります。

これが晩生だと、5月下旬に種を播き6月中旬に田植えなので、既に気温は24℃以上、芽出しは水に浸けるだけでOK、種を撒いてすぐ路地に出してもOK、この時期の育苗は加温して無理して芽を出させてビニールハウスで甘やかせて育てるよりも、お米が芽を出したい時に出させて、発芽したらすぐに外で日光や風や雨に当てて育てる方が健康に育つような気がしてます(*^-^)。

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 2.登熟(稲刈り)の時期の寒暖差

また、稲刈りの時期は11月頃になるので、登熟の時期(9~10月)は寒暖の差がある方がおいしいお米になるような気がしています。少し肌寒くなる10月下旬頃には、寒暖差が15℃以上(最高23℃最低6℃)あります。

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<籾が登熟する期間が長い>

最後に、晩生品種の特徴ではなく、「朝日」や「あけぼの」の特徴になりますが、籾が登熟する期間が長いので稲刈りするタイミングを長い期間とる事ができます。10月中旬の立ち葉がまだ緑色の時期↓から...

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12月上旬の立ち葉が完全に黄金色に変わってから↓でも稲刈り可能です。

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普通だと、稲刈りが遅くなるとお米は胴割れを起こして、品質の良いお米を収穫できませんが、「朝日」や「あけぼの」は胴割れを起こすことはありません。2ヶ月も稲刈りをする事ができる事は、4反の天日干しを行うのに1ヶ月以上かかる私にとっては、非常にありがたいです(o^∇^o)ノ。 

 

<最後に> 

私自身、専門的な知識もなく、稲の立場に立ったらこう思うだろうなという事を想像しているだけなので間違えているかもしれませんが、これが自分の感性にあっている育て方になります。

皆様の地域で推奨されている晩生の品種があり、収穫時期を気にしなくても良い方がいれば、ご検討してみてはいかがでしょうか。私は今後も、晩生品種のあけぼので苗を甘やかさず健康的に育てますね(o^∇^o)ノ。

 

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