藁(わら)を畦に移動しました。不耕起栽培における草マルチの考え方についても
先週の日曜日は、冬期湛水の水量を確認しただけでなく、前の記事で書いたとおり...
たっぷり積上げていた藁を...
北側の畦に...
敷き藁にするために移動しました!
違う角度から見ると、こんな感じです。
持ち上げて運ぶ力作業と歩く距離が長かったので、かなり疲れました(〃⌒∇⌒)ゞヒサシブリニアセダクデシタ!
拡大すると、こんな感じです。敷き藁として、3段ぐらい重ねて置いています。これぐらい重ねると地面に日は当たらないでしょう♪
移動する前の一番下で地面に接していた藁の裏側は湿っています。
地面を拡大すると、菌糸が発生していて、藁の発酵が少しづつ進んでいたと思われます。
ここで、私なりの不耕起栽培における草マルチの考え方について、少しお話しさせてください。
普通の農家の方は、肥料や緑肥などを田んぼに還元するやり方としては、土に鋤き込む方法を行います。しかし、
1.肥料(鶏糞、牛糞、油粕等)が未発酵(未成熟)の状態
2.裁断されていない大きな藁や緑肥
を土の中に鋤き込こんでしまうと、肥料の効果がないばかりか、土の中の微生物が分解しきれずに腐って有毒ガス(硫化水素、メタンガスなど)が発生して、稲や野菜の生育を阻害したりします。好気性菌による発酵(酸素が必要)と嫌気性菌による腐敗(酸素が不要)とは大きな違いです。
そこで、農家の皆さんは、
1.完熟(発酵済)の肥料を購入する
2.発酵していない場合は、糠などを加えて切り返しながら発酵させる
3.藁や緑肥を裁断して細かくする
というひと手間を加えて、土に鋤き込みます。
しかし、田んぼだけでなく畑でもそうですが、不耕起栽培の場合は文字通り耕さないので、土の中に肥料や緑肥を鋤き込む事はしません。どうするかと言うと、土の上にマルチとして敷きます。そうすると、先程の問題が解決します。
1.未発酵の肥料や草(緑肥)でも土と接地した部分から、じわじわと発酵してくる
2.土の上なので酸素が足りなくなることがなく、有毒ガスが発生しない
3.たとえ有毒ガスが発生しても、空気中に逃げてくれる
私が畑で不耕起栽培をやっていた時は、草は根っこを残して鎌で土際を刈って、そのまま土の上に敷いていました。それを見た周りの方は、「耕やして草の根っこまで綺麗にとらないといけないよ」「草は捨てないとまた根付いて生えてくるよ」「種が落ちてまた草が生えてくるよ」など色々教えてくれますが、「そうですよね」と言いながら、心の中では一番楽で安全な方法だと思っていました。発酵させなくても、草を大量に積んでいると、いつの間にか薄くなって土に還元されていて、焼却ゴミとして出す必要もなかったので(o^∇^o)ノ。まぁ、確かに土に接した所から根っこが生えてくるヨモギなどは、しぶとい草ですが(〃⌒∇⌒)ゞ。
他にも草マルチのメリットは「乾きの防止」「土質の改善」「地温の調整」「雨などによる跳ね返りの防止」「虫の隠れ家」など色々ありますが、今回は「1年かけて藁を発酵させる」「マルチで草を抑える」効果を狙っています。先程の畦を草刈機を使って草刈りしても、最低でも1時間ぐらいかかるだけでなく、夏の暑い時期だと汗だくになるので、草を抑えることができれば凄く楽になります!!
後は、道路沿いの畦なので、藁が盗まれてなくなる事がないように祈っておきます。最近の園芸ブームで、藁はみんなが欲しがる高級品なので(〃⌒∇⌒)ゞ。
この藁マルチによって、うまく草が抑えられますように(o^∇^o)ノ。
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