子供の頃の思い出と田んぼの農薬について
もう既に発行していませんが、学研で「科学」という雑誌が毎月定期発行されていました。
私は親が定期購読の申し込みをしていてくれていたので、毎月届くのが楽しみでした。
その楽しみのひとつに、毎回付いてくるおまけがあります。そのおまけのひとつに、「かぶとえびのたまご」がありました。
私の田んぼに水を入れると豊年エビが発生しますが...
他の地域によってはかぶとえびが発生する所もあるでしょう。
もう忘れてしまいましたが、このたまごを水の中に入れると、かぶとえびが生まれて、えさを与えながら育てるといったものだった気がします。
子供の頃の私も生き物を育てるのが好きだったので、この付録のたまごを孵化させて、かぶとえびを育てていました。すると、入れていた水槽の水は汚れてくるので、水を替える必要がでてきます。
子供心に、水道水はそのまま使ったらまずいと思っていたので、替えの水を何にしようかと考えて...田んぼの水を使うことにしました。
当時の私は、田んぼの水の中にはおたまじゃくしも居るし、自然の中にある水なので、生き物を育てる水に最適と思って使いましたが、結果としては、次の日にかぶとえびは全滅していました。
その時は、「小さい生き物なので寿命が一斉に来るものなのかな?」ぐらいで気にも留めていませんでした。
それから私も大人になり、趣味として田んぼで稲を育てるようになり、田んぼの水の中で豊年エビが泳いでいるのを見ながら楽しんでいると、突然子供の頃のかぶとえびの事を思い出しました。そして、かぶとえびが全滅した原因に思い当たりました。たぶん、その当時の田んぼは農薬を使っていて、かぶとえびは農薬の影響で全滅したのではないかと...
おたまじゃくしのように強い生き物は農薬の中で生きることができても、弱い生き物は農薬の被害で居なくなってします...あまり田んぼの生き物に興味がない消費者や農家の方からすると、農薬散布後の田んぼにも生き物は居るので、農薬をしても影響ないだろうと思うのでしょうが、田んぼの多様な生き物を知っている人から見ると恐ろしい環境なのだろうなと思ってしまいます。
また、私は植物が育つために一番大切な生き物は微生物と思っています。目に見える生き物よりも、目に見えない微生物の影響はもっと大きいでしょう。
昔よりは殺傷能力が低い農薬を使っていると思いますが、今の子供でも私と同じ事が起こらないとも限りません。実際、同じ事が起こっても原因を農薬に思い当たる人は、ほんの一握りでしょう。小さい取り組みかもしれませんが、私の育てている田んぼだけでも、農薬や除草剤を使わず多様な生き物を育むことができる環境を整えていきたいと思います。また、少しでも共感して頂ける方が増えればいいなと思います。
これからも頑張るぞ~(o^∇^o)ノ。
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