大雨による洪水の仕組み。生死を分かれ目とは?今後の教訓は?
改めて、大雨により被害を受けている方々には一日でも早く日常に戻れます様、心からお祈り申し上げます。また、雨は降っていませんが、猛暑により被災者の体調を崩す事が無い様、お気をつけください。私の田んぼの周りはこんな感じでした。
さて、今回の大雨について、色々気付いた事があったので、今後の教訓の備忘録として書いておきたいと思います。生死の分かれ目は、2つのポイントがあったと思います。
1.安全な場所に避難できたか
2.近くの川の堤防が決壊したかどうか
私の場合は幸せな事に、1は妻の実家に避難でき、2は決壊しなかったため無事でした。今回、経験した事からの教訓を箇条書きに書くと、次のとおりです。
- <台風以外でも洪水の危険性が大いにある>
- <携帯、スマホのエリアメールに感謝感謝!>
- <危険を感じたらすぐ避難>
- <堤防決壊かどうかが大災害の分かれ目>
- <雨が止んでも2次災害に気をつける>
- <住む家を選ぶ時のポイント>
- <災害に備えた準備を普段から意識>
<台風以外でも洪水の危険性が大いにある>
まずは、「雨による洪水なんて台風さえ気をつけておけばいい」という認識が覆されたという事です。そもそも、洪水なんて何十年か生きていて起こった事がなかったので、想像なんて足が浸かるぐらいのイメージしか持っていませんでした。それが岡山県真備町では、こんなになって死傷者もでるなんて...
今回の雨も、全然豪雨っていう感じではなく、強い雨が淡々と降り続いているだけだったのですが、最終的にはこんな状況になるとは全然想像つきませんでした。私も恐怖を感じて避難するまで、結構遅かったです。
<携帯、スマホのエリアメールに感謝感謝!>
最初の意識が、長雨だなっていう安易な捉え方から、意識が徐々に変わっていったのはエリアメールで状況が逐次届いてきたおかげです!あの危険を喚起させる音が、駅で一斉に鳴ったり、家にある6台ぐらいの端末から一斉に鳴ったりすると、非常事態という事が認識できます。
最近の家は防音とかしっかりしていたり、雨の音がうるさかったりで、防災無線が聞こえない事もあるでしょう。また、テレビも重要は重要ですが、どうしても自分に関係ある事という認識が希薄な所があります。それに対して、家の中で地域情報がプッシュ通信で警戒音つきで受信できる物があるというのは、かなり良かったです!!
スマホや携帯を持っていない高齢者の方も、エリアメールを受信できる機械が市町村で配布できれば役に立つかもしれませんね。
<危険を感じたらすぐ避難>
当日、私は妻の実家が丘の上だったので、早い段階から避難して安心でした。けど、「避難場所に避難してください」と言われても、夜に避難場所に行って寝れるかどうかも分からず、それどころか学校の体育館に避難しても浸水するだろうとの気持ちから、避難を躊躇する人は多かったと思います。しかし、今回被災した人と被災していない人との違いは、避難したかしていないかが分かれ目だったかなと思います。
そこで、大雨の時の避難には、次の確認をしておく必要があると思いました。
1.自分の市内の洪水ハザードマップで、土地の高い所を確認
※googleで「市町村名」「ハザードマップ」と検索すると出て来ると思います
2.土地の高い所の避難所を避難所マップで確認
地震と違って大雨は少し時間的な余裕があるので、危険を感じる前に1,2を確認して準備を始め、危険を感じたらすぐに避難する事をお勧めします!!
<堤防決壊かどうかが大災害の分かれ目>
ニュースになっている2階までの浸水になった所は一部の地域ですが、そうなった分かれ目は「堤防が決壊したか、していないか」という紙一重の差でしかないです。私の近くの川も堤防が決壊していなかっただけで、決壊していたら2階まで浸水していたと思います。
大雨の振る前のイメージが、こんな感じだとすると...
今回の大雨で「氾濫危険水域」をどこの川も越えていたと思います。つまり、土地よりも水量が多くなっている状態です↓
この時、一番最初に田んぼの水路とかで使っている水路が溢れます。
これがいわゆる「床下浸水」です。
今回の大雨のニュースはインパクト重視で床下浸水した地域の報道はあまりされていませんが、広島・岡山の多くの地域で、床下浸水になっていたと思われます。私の田んぼの近くもこんな感じでした。
床下浸水だけだと、まだそこまで人命にかかわる被害は大きくなりませんが、今回死傷者が多くなった原因は、堤防が決壊して「洪水」となったからです。イメージはこんな感じです。
こうなると、床下浸水どころの話しじゃ終わりません。決壊したタイミングから水と土砂が一気に流れ込み、まさに津波となんら変わらない状況に追い込まれます。
濁流に押し流され、一気に2階まで水量が増え...想像するだけで、今回死傷者が多くなったのも納得できるところです。
何度も言いますが、私の家が無事だったのも堤防が決壊していないと言う理由だけです。近くの川が決壊していたら、2階まで浸かる”洪水”に襲われていた事でしょう。本当に、堤防様様です。堤防がなかった時代は、そりゃあ洪水被害が頻繁に起こるだろうと、納得してしまいます。
まさに最後の砦である堤防を保守していて貰っている市町村には感謝感謝です。本災害を防いでくれただけでも、税金を払っていた甲斐があるっていうものです(o^∇^o)ノ。けど、1ヶ所決壊して災害が起きると責められるのも市町村なので、日常のメンテを欠かさないよう、お願いしますね。
<雨が止んでも2次災害に気をつける>
雨が止んだ日曜日以降でも、土砂崩れや土石流など2次災害があります。特に今回は、広島県の府中町は、晴天の中、火曜日の午前に突然氾濫しております。
上流の土砂や木材が急に流れて橋に堆積して、そこから溢れたみたいです。大雨でもないのに2階まで浸水するとは...本当に予想外の事が起きていました。
<住む家を選ぶ時のポイント>
今回、日曜日に妻の実家から家に帰るまでの間に、床下浸水している状況を見ながら、住む家を決める時には気をつけるポイントがあるなと感じました。ちなみに、洪水になると関係ないですが(〃⌒∇⌒)ゞ。
1.市町村の洪水ハザードマップで、土地の高い所を選ぶ
※googleで「市町村名」「ハザードマップ」と検索すると、水深の色分けした地図があると思います。それを見て、少しでも高い土地を選びましょう!私の住んでいるところは比較的高い所だったので、床下浸水はなかったです。
2.戸建て住宅は、基礎を高くしっかりとする
※床下浸水している場所は、昔ながらの低い家は浸かっていても、基礎が高い家は無事でした。少しの違いですが、大きな違いに繋がります
3.マンション、アパートは1階でも床の高い所を選ぶ
※2階以上に住めれればいいですが、1階に住む場合は少しでも高い場所を選びましょう。私の住んでいるアパートはこんな感じに高くしてくれています。
<災害に備えた準備を普段から意識>
最後に、これは私が書かなくてもどこでも注意喚起している内容ですが、一応書いておきますね。
1.飲料水3日分(1人1日3リットルが目安)
2.食料品(インスタント)
3.防災バック
4.ポリタンク(断水時に水を入れて貰う)
5.数日暮らせる現金
銀行でおろせない状況はありえるので、封筒に入れて置いておくといいかも。
6.その他
トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロ等は、生活必需品としても使えるので、家に余分に保管しておきましょう!!
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