【まとめ】2009年からの過去の田んぼの変遷と試行錯誤
もともと農家でもない私は、当然田んぼも持っているわけないので、空いている田んぼを借りています。これまで、5つの田んぼを借りて、3つの田んぼを返したので、現在は3.3反(1.7反、1.6反)の田んぼを借りて育てています。
トラクター、田植え機、コンバイン、乾燥機等の大きな機械が必要な作業は、農家の方に心付けをお渡ししてお願いしております。そうしながら、自分でできる範囲を少しずつ広げている途中です(o^∇^o)ノ。
- <1年目(2009年)>0.5反の田んぼ
- <2年目(2010年)>0.5反の田んぼ
- <3年目(2011年)>0.5反と1.2反の田んぼ
- <4年目(2012年)>0.7反と1.7反の田んぼ
- <5,6年目(2013,2014年)>0.7反と1.7反の田んぼ
- <7年目(2015年)>0.7反と1.7反と1.6反の田んぼ
- <8年目(2016年)>不耕起0.7反と耕起1.7反&1.6反
- <9年目(2017年)>1.7反と1.6反の田んぼ
- <10年目(2018年)>1.7反と1.6反の田んぼ
- <最後に>
<1年目(2009年)>0.5反の田んぼ
※除草せずに収穫なし
まず、初めてお米を育てるという事で、0.5反の田んぼを借りて小規模に始めました。作業は、耕起⇒代掻き⇒田植え(手植え)⇒草取りせず⇒稲刈(手刈り)⇒ハザ掛による天日干し⇒脱穀⇒籾摺りを行いました。小規模で、色々試行錯誤しながら、自分の農法を考えていきました。結果としては、1,2年目はほとんど収穫できませんでした。
1年目は、無農薬・無除草剤のまま、草取りをせずに、田んぼに通い続けました。そこで気付いたことは、当然のことながら「草を抑えないと収穫できない」という事です。当時の写真は撮影していませんが、ヒエに負けている田んぼはこんな感じ↓です( ̄Д ̄;;コワーー!。ヒエの方が背が高いので、覆いかぶさって稲が全く見えません!!
この写真を見ると、当時を思い出す...。自然栽培は、草と共生していくので、草取りせずにお米が取れたらいいなと思ってましたが、さすがに無理でした( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
そこで、困った時の図書館頼りで、本を読みあさりました。ぬか除草...いやいや、ぬかが発酵すると凄い匂いなので近所迷惑だ!合鴨除草...いやいや、田んぼに囲いを作るの無理だし終わった後に捌いて食べるなんて絶対無理!鯉除草...いやいや、鯉なんて手に入れれないし水がなくなった時困る!れんげ除草...いやいや種を稲刈前に全面に播くなんて無理!最終的に、自分ができる除草法は「深水管理」「イトミミズ発生によるトロトロ層の形成」でした(o^∇^o)ノ。
<2年目(2010年)>0.5反の田んぼ
※除草頑張るが、収穫なし
そこで、2年目は水管理を頑張りましたが、この時の田んぼは水を入れても必ず土がでてしまう所があり、週末に水を張っても2日後には水が少なくなっている状態で、結局草を抑えることができませんでした。この頃はまだ水漏れの対処方法も分からなかったので、どうしようもなかったですヾ(;´▽`A``。
<3年目(2011年)>0.5反と1.2反の田んぼ
※新たな田んぼで深水&除草ができ初収穫
さすがに2年間お米が少ししか取れなかったので、田んぼを貸してくれた農家の方も見かねて、水の管理がやり易い1.2反の田んぼを紹介してもらいました。この田んぼが私の転機になりました!
まず、水管理ですが、水路がこの田んぼで最後になっていて、水路を閉めきりにして水を入れっぱなしにしても大丈夫でした!これによって水路の開け閉めを毎週しなくても、常に水が張っている状態となり、水の出口の仕切り板の高さを普通よりも高くすることで、かなりの深水を保つことができました。結果、草取りで田んぼに入る事なく草を抑えることができましたo(*⌒O⌒)b。
0.5反の田んぼは、3年の経験を踏まえていろいろ対策しましたが、やっぱりダメでした。
ちなみに、この収穫できた1.2反の田んぼは、翌年から元の所有者が再び作る事になったので、返却することになりました(ノ◇≦。)ザンネン!。
<4年目(2012年)>0.7反と1.7反の田んぼ
※借りる田んぼを変えて豊作
3年目の経験から、借りる田んぼを考えないと難しいという事が分かったので、0.5反の田んぼも返して、次の条件で田んぼを新たに探しました。
①水持ちがいい田んぼ
②水管理がやり易い田んぼ
③近所に民家がない田んぼ
そこで見つけた田んぼが、今も借りている田んぼです。
1つ目の田んぼ(0.7反)です。水持ちが良過ぎていつも水が溜まっている田んぼなので、普通の農家さんは嫌がる田んぼです。
また、小さい水路の最後に位置しているので、閉めきりで水を入れっぱなしにできます。
2つ目の田んぼ(1.7反)です。水路の堰提(えんてい)で、周りの田んぼの人が水を止めると、私の田んぼにも水が自動に入ります。中干しの時期でなければ、平日の間もいつのまにか入っている状況になります。
田んぼが広くなり手作業が困難になったので、農作業は耕起⇒代掻き⇒田植え(機械植え)⇒草取り(腰を曲げての手取り)⇒稲刈(機械刈り)⇒機械による乾燥⇒脱穀⇒籾摺りで行いました。そのおかげで、4年目の収穫は自分でもびっくりするほど豊作でしたo(*⌒O⌒)b。
<5,6年目(2013,2014年)>0.7反と1.7反の田んぼ
※コナギの増加で徐々に収穫減
4年目の収穫で自信がついたので、5,6年目も同じ作業をすると自然農法で良く言われている通り、収穫が落ちてきました。普通の農家は、1反10俵で豊作・1反8俵で普通ですが、6年目は1反3.6俵まで落ちました。その原因は次の通りです。
①無肥料なので、田んぼの地力でしか育たない
②水漏れが起きると深水管理ができない
③深水管理してもコナギ等の水草系が増える
①については無肥料栽培で必要以上できなくてもいいやと割り切っていて、②については水漏れ修繕のやり方(畦塗り)が分かったので問題ありません。
ところが、③については草の多いところだけなんとか手取りで対応してきましたが、ほとんど全面で生えてきたので手取りは、限界になりました。何とか1反5俵を目標にしたいので、7年目は小さい除草機を購入しようと決めました。
<7年目(2015年)>0.7反と1.7反と1.6反の田んぼ
※隣の田んぼが借りれて水路隔てて隔離
7年目の田んぼも、前年と同じ2ヶ所で育てようと思っていると、「1.7反の隣の田んぼが空いたので貸りる?」とのお誘いを頂きました。隣の田んぼを借りることができると下の絵のように、水路を隔てて他の田んぼから隔離できる状態になるので、喜んで借りさせて頂きました!!
※除草機の購入
そして、下の写真の除草機を購入して草を何とか抑えるように頑張りました。
その結果、2つ目3つ目の田んぼは前回と変わらない3.5俵/反の収穫でしたが、1つ目の田んぼは5俵/反の収穫ができました(o^∇^o)ノ。来年は、なんとか全部の田んぼで5俵/反の収穫を目指していきたいです!!
※0.7反で手刈りの天日干しを復活
また、1つ目の田んぼ(0.7反)で天日干しを復活させました!天日干しのお米は美味し~い!
※籾すり農家さんを変えて色彩選別を実施
昨年までは田んぼの近くの農家さんで「乾燥+籾すり」をお願いしていましたが、この年から車で40分ほどの遠い場所ですが「乾燥+籾すり+色彩選別」をして貰える農家さんにお願いすることにしました。
そこでの作業は、こんな感じ↓です。
<8年目(2016年)>不耕起0.7反と耕起1.7反&1.6反
0.7反の手植えを含めた不耕起栽培と全面天日干しを実施したため、8年目はすごく忙しかったです!
※0.7反で冬期灌水~不耕起栽培の試行
8年目は、ひとつ目の田んぼで冬期湛水から不耕起の試行と全面天日干しに挑戦しました!
冬期湛水をしながら...
不耕起田植えを行いました!
※初めてのチェーン除草
簡単なチェーン除草の作り方が分かったので...
初めてチェーン除草をしました!コナギは深水では抑えられないため、小さい時に対策する必要があるので、最後に残った方法がチェーン除草です!1週間後に1回目を行いましたが遅いと感じたので、田植えから4,9,14,19日後の4回するのがいいのかなと思いました。
※全面の天日干しをバインダーで実施
天日干しは、バインダーを購入して...
4反の田んぼ全面で、天日干ししました!
※脱穀をコンバインと足踏み脱穀機で実施
<9年目(2017年)>1.7反と1.6反の田んぼ
※0.7反の田んぼを返却
0.7反の田んぼは水はけが悪くて、バインダーが使えないと、毎年手刈りをする事になるので、返却して1.7反と1.6反の田んぼに集中する事にしました。
※冬期湛水しない不耕起栽培は無理でした
0.7反の田んぼを返却したので、1.6反の田んぼで不耕起栽培を試しましたが、土が固くて無理でした(〃⌒∇⌒)ゞ。
※稲刈時期が長雨で、天日干しが1.6反のみ
普通は稲刈りの時期には雨が少なくなるのですが、この年は長雨が続いたため1.7反の田んぼが乾かず、天日干しは1.6反のみで1.7反はコンバインで刈ってもらいました。
<10年目(2018年)>1.7反と1.6反の田んぼ
※手を怪我してチェーン除草できず、収穫減少
この年は、松の剪定をした際に、指にばい菌が入って緊急手術したために、チェーン除草ができませんでした。
そのために、コナギに圧倒されて...
収穫がいつもの半分以下でした(〃⌒∇⌒)ゞ。
やはり、チェーン除草は必須ということですね!!
※西日本豪雨を体験。教訓を得ました
7月7日(土)~8日(日)にかけて長雨が続いただけで、こんな災害になるとは...
洪水の恐ろしさを、まざまざと感じて、いい経験ができたと思います!!
<最後に>
という事で、年を経るごとに少しずつ育て方を変えていっております。大事にするのは、自分の感性として稲が喜んで育ってるかです。田んぼを常に観察しながら、図書館で本を読みあさり、ひらめきの作業も含めて改善していってますo(*⌒O⌒)b。
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